勝部の火まつりとは

勝部の火まつりとは

勝部の火まつりは、「おろち」に見立てた松明を燃やし、1年間の健康を祈るお祭りです。この火まつりに参加する若者はふんどしと足袋で冬空の下、勇猛に舞い、人々の安寧を願って、松明に火をつけます。

開催日:毎年1月の第2土曜日

1958年、滋賀県選択無形民俗文化財に指定。

火まつりの詳細や式次第はコチラ

勝部神社

■勝部1丁目8番8号

■創建は大化5年(649)

■勝部神社の鎮座するこの地は、昭和16年(1941)までは栗太郡物部村に属し、物部神社(勝部大明神)と称され、物部村の総社として信仰されてきました。(中略)※境内の教育委員会の掲示(平成14年10月)を参考にしています。

■1497年に再建された本殿は、国の重要文化財に指定されています。

火まつりのはじまり

今から800年前、神皇第83代土御門天皇のご病気が重く、占い師に占わせたところ、近江国栗田、野洲両郡の境に大きな沼があり、ここに数千年を経た「おろち」がいて、天皇に危害を与えている。このままでは御命を奪うだろうといったことから宮中ではさっそく「おろち」退治の兵を現地に派遣したが、「おろち」はなかなか姿を現さない。そこで派遣の兵と村人たちの討手一同が神社に参籠すること50日、祈願をこめたその満願の日、どこからともなく疲労しきった「おろち」が境内に這い出てきた。これを討手一同が討伐し焼き払ったところ、天皇の御病気はまもなく快癒されたところに始まる。

※「勝部市史」を参考にしています。


1958年に滋賀県選択無形民俗文化財に指定された「勝部に火まつり」ですが、どのようにして始まったかについては諸説あります。上記はその中でも地元の皆さんの間で多く伝えられている伝承を記しました。

大蛇に見立てた松明

火まつりの伝承に登場する「おろち」に見立てた松明をつくります。

松明は1基で長さ約5.3m。太さ約1.1m。重さは約400kgにもなります。

主な材料は、柴(榛の木)、竹、種殻、赤松、わら縄。

これらを12基つくります。